薬について ① 出会いと「シロップ時代」
毎月1回、私は息子と「東京デート💛」と称して
病院🏥へ通っています。
『初めまして』は、息子が小学校1年生の10月でした。
その時に発達障がいと診断され、お薬が処方。
初診で処方?
飲ませなくてはダメなのだろうか?
副作用はないのだろうか?
先生に、私の胸の内を全部聞いて頂きました。
私「先生。この子、いい子なんです。おもしろいコトも言うし、
歌ったり踊ったりもするし。私はこの子の、そういうところも
好きなんです!だから薬を飲んで・・・
この子らしさがなくなるのはイヤなんです」
先生はジッと私の顔を見て、その後ニコリ😊と笑って
先生「お母さん。この薬を飲んだからって、急に変わるなんてコト
ないですよ」
私「えっ・・・急に『お母さま、行って参ります』とか・・・」
先生「あははは。ないですないです。そうねぇ、残念ながらないですって
いう感じかな」
私「シャキーンってなったり、笑わなくなったり
難しい顔しか見せなくなったり・・・は?」
先生「ないですょ。即効性というよりは、漢方?
長く飲んでいくコトが大事ってモノかな」
その時の私には、今日(こんにち)のように余裕もなければ開き直りもなかったので、
兎にも角にも『先生にお任せしてみよう』と。
『薬は飲ませたくないんです』という言葉は浮かびませんでした。
先生は私の前で薬の小冊子を開いて、丁寧に説明をしてくれました。
そして「コレ、読んで下さいね」と、私にその小冊子を渡しました。
処方箋には初めて見るカタカナが並んでいました。
薬局で名前を呼ばれて、初めて目にした薬。
濃い色の瓶と、スポイトとして使う針のない注射💉
その瓶の重さと金額にクラッとしたコトを覚えています。
私「今日からお薬だって」
息子「うん。でも甘いかな?苦いとイヤだな」
私「えぇ~とね。ラズベリー味だって」
息子「ラズベリーって?」
私「イチゴの友だちみたいなモノよ」
息子「イチゴ、好き!」あどけない顔で喜ぶ息子。
それからヒナに食事を与える親鳥の如くスポイト注射で量を測り、
息子の口に運ぶ・・・日課となりました。
薬についていた注意書き?には
『お子さんが不安にならないように優しく・・・』
みたいなコトが書いてあり。
最初のうちは肩に背中に手を添えて❤でしたが、
慣れというモノは恐ろしい…
「ほれほれ、お薬の時間ですよ」と言いながら
息子の口に “ブシャー” と流し込むなどという💦
息子「ねぇ。注意書き、読んでる?優しくって書いてあるでしょ?」
私「十分、優しいじゃない!」
息子「優しいっていうのはね、ブシャーってやらないコトです!」
私「・・・ごめんなさいね」
息子「もう、自分で飲むから大丈夫」
実験大好きの息子には、薬を測るコトが楽しかったのかもしれません。
息子「ラズベリーはイチゴと友だちではない」
飲むたびに言っていた顔を、今でも思い出します。
しばらく続いたストラテラ・シロップ時代。
よく頑張りました💮
そしてカプセル時代に突入したのでありました。
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2019年3月8日